中古車業界でもエンジニアは活躍できる?中古車業界のDX事情も

自動車需要の回復などもあり、市場の拡大する中古車業界。
中古車業界でも業務には様々なIT技術が活用されており、他の業界と同様にDXが進められています。
そんな中で、ITの活用に欠かせないエンジニアは、中古車業界でも活躍することができるのでしょうか。
今回は中古車業界のDX事情とともに、業界のエンジニア需要について解説していきます。
中古車業界に興味があるなど、転職を考えているエンジニアの方はぜひ参考にしてみてくださいね。
目次
中古車業界とは?

中古車業界とは、中古の自動車・オートバイなどの買取・販売など、その名の通り中古車に携わるビジネスを行う業界のことです。
- 消費者・企業などから中古車を買い取る中古車買取業者
- 買取業者が持ち込んだ中古車を販売業者がオークション形式で取引するオートオークション
- 買取業者・オートオークションで仕入れた中古車を消費者に販売する中古車販売業者
の3者が連携することで、中古車の流通は成り立っており、その他にも、ディーラーやリース会社、レンタル会社なども中古車市場に携わることがあるでしょう。
世界的な景気の悪化により自動車需要が伸び悩んでいたことで中古車業界も不調とされていましたが、徐々に自動車需要が回復したことや、エコカー補助金などによる自動車購入への政府の後押しなどもあり、自動車の流通に伴って中古車業界も発展しているでしょう。
また、これまではオートオークションが主流となっていた取引が小売に移行しつつあるなど、業界の構造も変化しつつあります。
中古車業界でもエンジニアは活躍できる?DX事情は?
そんな中古車業界では近年、AIやIoT、ビッグデータなど、最新の技術も含めたIT技術の活用による業務効率化・顧客満足度向上などを目指すDXが進められています。
あらゆる業界で進められるDXですが、自動車業界でも例外ではなく、例えば以下のような形で技術が取り入れられているでしょう。
- 顧客管理
- AIを活用した査定価格・販売価格などの適正化
- 自動化などによる定型業務の効率化
- オンラインでの商談・集客の強化
これらをIT技術により実現するために、欠かせないのがエンジニアの存在です。
中古車業界においてもエンジニアの需要は高まっており、今後も活躍が期待されるでしょう。
中古車業界で活躍できるエンジニア職種
エンジニアと一口にいっても、専門とする分野などによってその職種は様々です。
それでは、実際に中古車業界ではどのようなエンジニア職種の方が活躍することができるのでしょうか。
中古車業界で特に需要の高いエンジニア職種をいくつかご紹介します。
AI・データエンジニア

まずは、AI・データエンジニアです。
IT技術の活用例としてもご紹介したように、中古車業界では、データ分析やAIを活用した、中古車の査定価格算出・販売や仕入れの際の価格適正化などのシステムを利用し、業務効率化が進められています。
このようなAI・データ分析のスキルを持ち、これらのシステムの開発・運用保守が可能なAI・データエンジニアは、中古車業界でも高い需要を持つでしょう。
AIエンジニアについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧下さい。
(内部リンク:https://www.engineer-route.com/column/10407/)
社内SE
続いては、社内SEです。
中古車業界でも業務効率化や働き方改革を図るため、データ入力などの自動化を目指したシステムなど、様々な業務システムが取り入れられています。
社内でこういった業務システムの開発や導入、また運用を行うのに貢献しているのが、企業に所属し、社内のシステム業務の一連を担う社内SEです。
社内SEはトラブル時の問い合わせなど社内のITに関するヘルプデスク的業務を担っており、IT知識の豊富な人材が不足する中古車業界でのDXには欠かせない存在だと言えるでしょう。
社内SEについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧下さい。
(内部リンク:https://www.engineer-route.com/column/17610/)
ITコンサルタント
ITコンサルタントとは、ITシステムを活用した企業の業務効率化・経営課題解決を実現するために、コンサルティングを行う職種です。
クライアントとなる企業の課題を分析し、ITを用いた最適な戦略の立案や実際のシステム導入などを担います。
自動車業界でもまだデジタル化の進んでいない企業や、ITシステムを活用したいと考えている企業では、ITコンサルタントの存在も重宝されるでしょう。
IT技術に関する高い知識や開発経験、マネジメントスキルなど高いスキルが求められる職種ですが、キャリアパスとして目指してみるのもおすすめです。
自動車業界全体で求められるエンジニア

中古車業界にとどまらず、もちろん自動車業界全体において、エンジニアの存在は欠かせません。
業務では様々なITシステムが活用されているほか、自動車の開発を行うメーカーでは、先端技術を活用した新たな時代の自動車の開発に、高いIT知識が求められるでしょう。
特に、今後の自動車業界において注目されているのが、「CASE」と呼ばれるキーワードです。
CASEは、以下の4つの言葉の頭文字からとられています。
- Connected(つながる)
- Autonomous/Automated(自動化)
- Shared(シェアする)
- Electric(電気)
それぞれ、インターネット接続によるIoT化やAIによる自動運転、シェアビジネス、電気自動車といった技術の普及を示しており、これらを叶えるためには、ITスキルを持つ自動車エンジニアの力が欠かせないでしょう。
自動車エンジニアとは?
自動車メーカーなどで自動車・各パーツの研究開発を行う職種のことも、「自動車エンジニア」「自動車開発エンジニア」といったように、エンジニアと呼びます。
商品企画からデザイン、車両設計、性能開発・性能試験、生産ラインの設計といったように自動車エンジニアの業務は多岐にわたり、部門間で連携しながら新たな自動車をつくり上げていきます。
自動車エンジニアには、機械工学の知識や設計スキル、コミュニケーションスキルなどとともに、プログラミングスキルが求められることもあるでしょう。
特にAIの発達や自動運転システムの発展により、PythonやC言語、C++、Javaといったようなプログラミング言語のスキルも重宝されるでしょう。
まとめ
今回の記事では、中古車の流通に携わるエンジニアとそのDX事情について、活躍できるエンジニア職種とともに詳しくご紹介しました。
中古車業界をはじめ、自動車業界全体で様々なIT技術が業務に活用されており、エンジニアには高い需要があるでしょう。
特に中古車業界での査定システムや自動運転など最新の自動車開発にも用いられているAIなどの先端分野のスキルを持つエンジニアは、今後更なる先端技術の普及に伴って、将来性が期待できます。
中古車業界など、自動車関連の業界に興味があるというエンジニアの方は、先端分野に関する最新の情報などを積極的にチェックすることを意識してみても良いのではないでしょうか。








